血小板凝集能

DHAとアラキドン酸の併用は効果を倍増?

アラキドン酸とDHAではある共通点があります。
それは不飽和脂肪酸です。
ちなみに不飽和脂肪酸とは、二重結合が少なくとも一つある脂質を示します。
アラキドン酸はω6系列の脂肪酸で、炭素数20で二重結合を4つ持っている脂肪酸、DHAことドコサヘキサエン酸は炭素数22で二重結合を6つ持っている脂肪酸を指します。
どちらも必須脂肪酸、つまり自分で食事やサプリメントを利用して自分から摂取しなければなりません。
それぞれの働きを見ていくと、アラキドン酸は神経細胞を作り、物忘れを防いだり改善したりする働きを持ち、DHAは神経組織を育て、機能を維持させています。

この二つは実は連動しているのです。
植物を例にとると、アラキドン酸は芽で、DHAは肥料です。
DHAは芽を育てていることと同じように、アラキドン酸が神経細胞をつくり、その神経細胞の芽をDHAが育てて脳を作る。
というメカニズムになっています。

これが今まではDHAやEPAが重要であると言われてきたのですが、それだけではなくアラキドン酸も必要といわれてくるようになった所以なのです。
私たち人が属する多細胞生物、いろいろな機能を持った細胞が協力してこうして生活できています。
これと同じく、脳を作るのにもいろいろな物質が関わって作られているのです。
脳が作られるというのは、本当にすごいことです。